【ネタバレ・解説・感想】イントゥ・ザ・ワイルド/「自分と向き合う」ということ
こんばんは。
最初にご紹介する作品として、僕は「イントゥ・ザ・ワイルド」を選ばせて頂きました。
まずはどんな映画か。
こちらです。
『イントゥ・ザ・ワイルド』(Into the Wild)は、2007年のアメリカ映画。
原作はジャーナリスト、作家、登山家であるジョン・クラカワーによる、1992年に青年が放浪の末にアラスカで死体で発見された事件を描いた1996年のノンフィクション作品『荒野へ』。
監督は俳優のショーン・ペン。第80回アカデミー賞では助演男優賞と編集賞にノミネートされた。
Wikipediaより引用
(わざわざ紹介するまでもないが)「アイ・アム・サム」や「ミルク」などに主演したショーン・ペンが監督だったんですね。
映画化するまで10年の歳月がかかったそうです。
すさまじい熱意。
ストーリーのおさらい。
※ネタバレになる部分を含みますので、まだ観ていない方はご注意を!!!!
ジャンル的にはヒューマンドラマ、伝記映画に当たると思います。
主人公の名前はクリス・マッカン(キャン?)ドレス(以下クリス)。
年齢は22歳。
家庭は裕福。大学も優秀な成績で卒業。
大学院行きの預金も沢山。
羨ましいですよね。成功者の人生。むしろ妬まs(略
しかし。
現代の物質的、物欲的な世相に辟易してしまっていた彼は、その預金を全額寄付します。
さらに残りの財産や、カードも全て処分。
まずこの時点で凄いですよね。
世俗を捨てて行きていく感じ。僧侶か。(本職の方居たらほんとにゴメンナサイ)
そして車も乗り捨てて旅に出ます。
たった一人で。本当の自由を求めて。
旅路で出会う様々な人々に支えられながらアラスカへと向かう。
アラスカへと着き人気のない荒野へと分け入ると、乗り捨てられたバスを発見。
彼は其処を拠点に生活を始めましたが、食料確保もうまくいかず
感想
何と言うのが正しいんでしょうかね。
映画としての圧が凄いというか。圧倒的な世界のリアル。
物凄い作品です。いい意味でも悪い意味でも。
面白かった、と言うのは少し違う気がする。
ありきたりな言い方ですが、考えさせられたと言うべきですかね。
クリスが旅に出た時の年齢は僕と年齢も近く、それ故かなり感情移入して観てました。
貨物列車に乗る際に見つかってしまったシーンで滅多打ちにされる姿。直視出来ませんでした。なんか自分の身に起きた事の様で。
思春期というか、子供が本当の大人へと成長する時に観たらかなり印象には残ると思います。
特に今の10代後半から20代前半の方々なんかには是非観て貰えると良いですね。現実の厳しさに気が付けます。勿論、旅の良さも。
個人的に印象に残った場面
あらゆるシーンが印象に残っています。
冒頭でお母さんが飛び起きたシーンとか。あのシーンなんて、ラストでクリスが息絶える瞬間…空を見上げながらに見た、両親と再会し抱き合うシーンとある意味繋がってるんじゃないかとか。 お母さんには聞こえたみたいですしね。クリスの声。
あとは旅先で出会う人々の温もり。
ある意味、家族よりも家族らしい温かさをクリスに与えてくれましたよね。
人の温かさ。深い愛情を与えてくれるのは、必ずしも家族とは限りません。
自分も、以前とある事情で生きていくのに困った際、助けてくれたのは会ったこともない、ネットの知り合いの方々でした。
リアルの知り合いでもない人に親切にし、援助する。
これって現代社会でもう一度見つめ直すべきことなのかもしれませんね。